にんげんマネジメント

マイノリティの闘いかた

役所は宗教

久々にブログを書く。

 

このブログを始めた当時、自分は企画部にいた。

建築職の係員が企画部に配属されたのは庁内史上初であったそうだ。

企画部でFMをはじめとする行政改革の業務に5年間従事した後、建築課に異動して意匠審査を担当することになり今に至る。

 

一級建築士の資格は取得していたものの、建築課に来るまでは業務で本格的に建築法規に触れる機会がなかったこともあり、異動が決まったときはわくわくした。

ところがいざ建築課に来てみると、そこで行われていたのは、公務の本質から一万光年離れたクソみたいな相談に対する窓口・電話対応がほとんどで、かなり面食らった。

このクソみたいな相談はすごい勢いでこちらの気力を奪っていく。毎日やっていると、対応の最中にふと、クソみたいな暴投1つ1つに対して健気に捕球に走る自分を俯瞰的に眺めてしまい、あまりのアホな姿に思わず笑いそうになる。

 

でも笑ってる場合じゃないんだよな。

われわれは遊びでやっているのではない。公務員の人工は税金で賄われている以上、公務と言えないものに長々と付き合うことは避けなければならない。

 

しかし同時に別の事実にも気づき始める。

私以外の担当は、このクソみたいなやり取りこそわれわれが行うべき公務だと信じているのだ。

今いる担当者だけではない。おそらくこれまでの担当者も、そして他の自治体の担当者も同じだったからこそ、クソみたいな相談が後を絶たないのだろう。

宗教なんて信じない、と思いそうな表面上合理的な公務員ほど知らない間に役所の宗教に侵されている。

改めて役所はヤバいところだと思った。

 

私はこのクソみたいな状況を、異動するまで見て見ぬふりをしてやり過ごすことは絶対にしたくない。

クソみたいな状況の解消に向けて何も行動を起こしてこなかった(またはクソみたいな状況だと気づいてさえいなかった)能天気な先人たちの仲間入りをするのは御免だ。

 

思えば、営繕課に配属されたときも似たようなことを言っていた気がする。

たぶんそれがきっかけで自分がFMをやることになったのだろうけど。

 

役所は改善する余地がありまくる。

 

だから、私はまだ役所で働く意味がある。